がんの食事療法~ゲルソン療法~
がんの食事療法として有名なゲルソン療法をご存知でしょうか。
今から約100年前にドイツの医学博士、マックス・ゲルソンが開発した食事療法、
それがゲルソン療法です。
日本では自分で調べる方以外には知られていませんが、欧米ではかなり有名な療法で、この食事療法でがんを治した人はたくさんいるのです。
マックスゲルソン博士はがんを以下のように言いました。
「癌とは、癌の腫瘍や癌細胞のことではなく、それを生み出すように歪んでしまっている体内環境こそが癌の正体である。」
確かに、だからこそ、がん細胞を切っても転移して他の部位にがんができたりしますよね。
まさにがん細胞を作り出した自分の体の体内環境を変えていかないと、本当の意味でのがんの克服とは言えないという意見に納得できます。
ゲルソン療法は簡単に言うと「にんじんジュースをいっぱい飲んで、コーヒー浣腸するもの」と言われています。ざっくりとした意味では、それでほぼほぼ合っています(笑)
が、その他食事に関しても実はかなり厳格なのです。
★ゲルソン療法のポイント★
1、塩分を断つ
がん細胞の特徴は、細胞内にナトリウムが多く、カリウムが少ない異常な細胞です。
と言うか細胞内はほとんどカリウムが追い出され、ナトリウム飽和状態となっています。
細胞内のナトリウム濃度が上がると細胞分裂の増殖スピードが上がり、細胞自滅(アポトーシス)ができなくなるのです。そのため塩分を断ち、カリウムを大量に摂取することで、細胞内と外のナトリウムとカリウムの比率を逆転させ、がん細胞が増殖しにくくさせる体内環境を作る必要があります。
2、油脂類と動物性たんぱく質の制限
人間は腸が長いので、動物性たんぱく質をうまく消化できず、不完全な消化残余物は体の毒素としていつまも残り、食物繊維の副産物の非常に強い発がん物質(アフラトキシン)ができるという考えからオメガ3を除く油脂類と動物性たんぱく質を制限しています。
3、大量かつ多種類の野菜ジュース
細胞に大量のカリウムを補うのを目的に、基本的に以下4種類のジュースだけを使います。
①にんじんだけのジュース
②グリーンジュース(一切加熱処理されていない青汁)
③リンゴとにんじんのジュース
④オレンジジュース
これらを1日計2リットルです。
高速回転のミキサーやジューサーなどで作るとカリウムイオンが飛んでしまうので、低速回転のものか手絞りで作ります。
4、コーヒー浣腸
がんの方が肝臓を解毒するためにコーヒー浣腸はかなり効果的です。血液中の毒素は肝臓で作れる胆汁として十二指腸を経て便と一緒に排出されます。コーヒー浣腸を行うことによってコーヒーに含まれているカフェインなど20種類以上の有機酸が腸から吸収され門脈という静脈を通って肝臓に入ります。そして肝臓内の小さい胆管を拡げて、血液中の毒素を胆汁と一緒にうまく排出するように働きかけるのです。
がんの原因は肝臓に毒素が溜まるところから始まっている上に、がんの治療においてがん細胞が死んでいくときに出す毒素やがん細胞の死骸が肝臓に溜まっています。これを解毒しないと栄養もしっかり吸収されないですし、解毒しきれない毒素が他の臓器に回って他の臓器が不全になる可能性があります。
5、その他禁止されているもの
小麦、アルコール、ココア、コーヒー、紅茶、緑茶、キノコ類、乳製品、砂糖と全ての加工食品、スパイス類とパイナップル、ベリー類、きゅうり、アボカド
ですが、上記の通り大変厳格ですので、日本でこれを実践するのはなかなか難しいように思います。ですのでここまで厳格ではなく、でもゲルソン博士の指摘の通りがん細胞を作り出した体内環境を改善していくための食事療法を日々紹介しています。
その内容はまた後日に記載したいと思います。
Rumi🌠
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